“管理ゼロで成果はあがる~「見直す・なくす・やめる」で組織を変えよう”

BOOK


管理ゼロで成果はあがる、読了です。
職場の先輩にお勧めされた一冊です。

 

題名の通り、管理をせずに成果を上げることに成功した、
著者が代表を務めるソニックガーデンというソフトウェア会社の取り組みが紹介されています。

 

管理を無くす、と聞くと反射的に「そんなことできるわけない」と考えてしまいがちですが、本文中には管理を無くしていくための具体的かつ段階的な方法論が記載されています。

 

また、管理を無くすことによってどのような効能があるのか、実際に取り組んだ結果とともに記載されているため、取り組みを真似してみる際の指針にもなるように思えました。

具体的な方法論は本文を確認いただくとして、ぼんやりと大切なような気はしていても、なかなか言語化には至らなかった考え方を、引用させていただきます。

 

マニュアル通り働けばいい単純労働だったら、計画や手順通りに仕事をするかどうかを管理するマネジメントでよかった。しかし新しいものを生み出すような創造性が求められる仕事では、指示命令のマネジメントをしても卓越した成果は出ません。

「イノベーションを起こせ」なんて指示をしてイノベーションが起きるならだれも苦労はしません。

 

最近、生産性という言葉が流行しています。
生産性を上げるにはどうすればよいか、どういうことをしてはならないか、
それを考えたとき、前述の考えを肝に銘じなければいけないと思いました。

また、そういった管理になった際、個々人に求められるのは「セルフマネジメント」である。
といったことも記述されています。

自律的な労働ができる個人の集合体は、これまでのヒエラルキー型の組織構造ではなく、ホラクラシー型の組織構造を実現できるようです。

 

ともあれ、管理をゼロにして成果を上げるためには、逆説的に、ですが、全員が同じ方向を見ていないといけないと感じました。

それは、仕事における同じ方向ではなく、
仕事の仕方、仕事の価値観を新たにする、という意味での同じ方向です。

トップだけが管理をゼロにしようとしていたら、堕落したメンバーだらけになってしまうかもしれません。
メンバーだけが管理から離脱しようとしたら、鼻つまみ者になるだけかもしれません。

組織の全員が同じ方向を向き、同じ概念を共有し、組織として立ち向かっていかなければ、おそらく管理ゼロで成果は上がらないのではないでしょうか。

 

 

以下抜粋
①人数が多いからと、性悪説的にルールで管理すればするほど、独創性は失われ、社員のやる気は下がり、生産性は落ちていきます

②ルールで縛れば縛るほど、自分で考えることを放棄するようになる

③自由に働く組織に変えるためには、楽に成果を上げるために見直し、人を支配しているものを無くし、常識や慣習に従うことをやめる、という3ステップがあります

④刃こぼれした斧で一生懸命木を切っている木こりに「斧を研いだらどうか」とアドバイスすると、「木を切るのに忙しくて、斧を研ぐ暇はない」という答えが返ってきた

⑤もし限られた時間の中で達成できなかったなら、つらいですがその事実を受け入れるべきです、時間をかけて成果を出せばいい、という考え方が染みつくよりはましです

⑥苦労をすることは価値ではありません

⑦80%の完成度には2割の時間でよくて、残り20%を高めるために8割の時間がかかるというパレートの法則

⑧Done is better than perfect.(マーク・ザッカーバーグ)

⑨そのノウハウを蓄積したいかどうか、という軸でアウトソースするかどうかを判断する

⑩やる気があればなおよい、やる気などなくても一定の成果が出せるような仕組みやチームをつくるべきである

⑪一貫した判断基準をもって、具体的な行動は朝令暮改のスピード感を持つ、そのために価値観や判断基準を言語化して共有しておく

⑫報告と連絡を効率化して時間の余裕を作り、雑談をする、これにより心理的安全性を生み出す

⑬つい残業してしまうのは、セルフマネジメントができていない証拠、誰かが管理しないと休めないようでは、マネジメント側の負担は大きなままです

⑭能力の低い人やセルフマネジメントができない人を守るのではなく、個々が異なるスキルを持ち、互いの得意分野で最も力を発揮して成果を上げることが、チームの目的である

⑮ブロックチェーンのように情報をオープンにすることで、決済を無くす

⑯日本の教育制度のせいか「先生の立場は絶対で正解がある」と思っている人が多く、ビジネスに正解なんてないし、上司こそが絶対というわけでもないのに絶対視してしまうため、自分の頭で考えない人ができあがります

⑰生産性高く仕事をこなした人に生まれた時間の余裕に、次の仕事を突っ込まないことで、自由な時間を得られる、という生産性をあげるモチベーションを生み出す

⑱会社の寿命よりも人が働く期間のほうが長くなるような時代では、会社がなくなっても困らないだけの実力をつけた社員に育てることがリーダーの本当の責任である

⑲景気がいいからと自社のキャパシティを超えて仕事を受けてしまうことは、会社を大きくすることが正しいという価値観からくる

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