“統計学が最強の学問である”(西内 啓 著)

BOOK

統計学が最強の学問である、読了です。
しばーらく前に会社の先輩に勧めて頂いた本です。
積み本してましたが、やっと読むことが出来ました。

 

統計学とはいかなるもので、どのように駆使することが出来るのか、題名の通り最強であることの証明がなされた1冊でした。

 

統計学は必修科目として受けたことがあります。
カイ二乗検定も標準偏差もP値も、聞いたことがあります。
聞いたことがあるだけです。笑。

 

今回この本を読むことで、やっと理解が深まった気がします。
統計学の教本のように計算方法が記載されているのでは無く、統計学の成り立ちやその周辺領域を豊富な知識で整理してあるため、俯瞰的かつ概念的に理解が出来ました。
できた気がしているだけかもしれません。笑。

 

統計学の意識すべき特徴として、統計学を用いれば議論をすっ飛ばして最善の選択肢を導くことができると言う点と、ビッグなデータをビッグなまま分析する必要は無いという点があります。

詳細は本文を確認いただきたいのですが、ロンドンでコレラが流行した時、議論の末に導かれた、一見すると正論のような対策が、実際には感染の拡大を推進してしまった。
というケースが記載されていました。

これは、経験や勘、倫理観といった思考する時に人が陥りがちな当たり前の部分を、統計学を用いれば秀逸な統計手法の元、排除して、最善の選択肢を導くことが出来るということです。

 

また、同じ結論に至るのに、百のデータで事足りるのであれば、わざわざ多額の費用を掛けて万のデータを収集する必要は無いということです。

このことを意識すると、統計学の有用性、そしてその効率性を考えることが出来ると感じます。

 

実際に用いるべき統計手法も本文中では多数紹介されている、
どころか、感覚的に理解しやすいように具体例と、ある種乱暴な言い回しではありながら、直感的に理解しやすい表現で整理されています。
おかけで当時自分が学んだ統計学は、ほんの僅かな領域だけであることを痛感しました。

とてつもない有用性を誇りながら、欧米諸国ですら体系的な教育が整っていない(と本文中にありました)統計学を、わかりやすく、より実践的に整理して教えてくれた1冊でした!

 

以下抜粋
①日本の多くの会社は時給800円のアルバイトがさぼることは叱るくせに、時給換算でその何倍もの人件費の人間が会議で不毛な時間を過ごすことに無頓着である
②実際に使われている統計学の考え方や手法自体は数十年前に完成されていたものがほとんである
③対処しきれない量のデータが存在する際に、適切なサンプリングさえすれば必要な情報を得るためのコストは激減するにもかかわらず、ビッグなデータをビッグなまま扱うことにしか目がいかないビジネスマンがいる
④分析の意味は何かの要因が変化すれば利益は向上するのか、そうした変化を起こす行動は実際に可能なのか、変化を起こす行動のコストは利益を上回るのかという質問に答えられるか否かである
⑤あるあるの多くは記憶の偏りによって左右される
⑥意味のある偏りなのか誤差でもこれくらいの差は生じるのかを確かめるカイ二乗検定
⑦絶対正しいと決めつけることも絶対誤りだと決めつけることも、統計学的な裏付けが無いなら等しく愚かである
⑧バカの考え休むに似たり
⑨データ間の関連性を示しそれが誤差と呼べる範囲なのかどうかを検定する手法は全て大きな枠組みで言って回帰分析の一種である
⑩予測それ自体がゴールならばデータマイニングは有効である
⑪予測自体ではなく予測モデルから今後何をすべきかを議論したいのであれば回帰モデルのほうが役に立つ
⑫私が遠くを見ることができているのだとすれば、それは巨人の肩に立っていたからです

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