介護保険のいろは

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40歳になったら天引きされる金額が増えた気がする・・・なんでだろう・・・

 

40歳になったら天引きされる社会保険料の金額が増える場合があります。そしてそれはおそらく「介護保険料」です。
この記事では以下の内容をお伝えします。
・介護保険が誕生した背景
・介護保険のいろは|仕組みとサポート
・補足|サポートの財源
自分の老後の生活を考えるとき、親の老後の生活を考えるとき、介護というものはついて回ります。
介護保険とはどんなものなのか、お伝えできたらと思います。
人生における様々な出来事(病気やケガ・障害・出産・老齢・死亡・失業)が発生した際、個人が経済的に困らないように、全5つの制度からなる社会保険という仕組みが存在しており、介護保険はその中のひとつです。
加齢によって介護が必要となった人に対して、社会全体で支える仕組みが、介護保険です。
介護保険が誕生した背景には大きく2つポイントがあります。
・介護される側の増加
・介護する側の変化
それぞれについて、ご説明します。

介護される側の増加|5.7%→28.4%

日本は超高齢社会と呼ばれ、総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合を示す「高齢化率」は2019年の推計で28.4%となっています。(出典:総務省統計局
1960年代に5.7%であった高齢化率は年々増加をたどり、介護保険法が施行された2000年には17.3%まで増加しています。
介護保険が必要となった背景の一つは、社会全体における高齢者の割合が増加したことにあります。
【日本の高齢化率(総人口に占める65歳以上人口比率)】
1960年:5.7%
2000年:17.3%
2019年:28.4%
すべての高齢者にとって介護が必要というわけではありませんが、介護が必要となる可能性のある高齢者層が急激に増加していることが、介護保険の制定が必要となった要因の一つです。

介護する側の変化|63.4%→86.7%

介護保険の制定が必要となったもう一つの背景に、核家族割合の増加があります。
総務省市町村課の調査によると、親族世帯数に占める核家族世帯数の割合は、1960年の63.4%から86.7%(2020年推計)に増加しています。
すなわち、介護が必要な高齢者と同居している世帯が減少してきており、要介護者への家族からのサポートが難しくなってきていることが明らかになっています。
【日本の核家族世帯割合】
1960年:63.4%
2020年:86.7%
また、介護する側の家族自体の高齢化も進行しており、社会全体でのサポートが必要になっているということが、介護保険の制定が必要となったもう一つの要因です。

介護保険のいろは|仕組みとサポート

介護保険を運営している(=保険者と呼びます)のは市町村です。
そして介護保険の対象となる被保険者は2種類あります。
【介護保険の被保険者】
・第一号被保険者:市町村の区域内に住所を有する65歳以上の人
・第二号被保険者:市町村の区域内に住所を有する40歳以上65歳未満の医療保険加入者
被保険者が2種類あるのは、そのどちらに属するかによって、受けられるサポートや徴収される保険料が異なるためです。
それぞれについて詳細を確認する前に、サポートが受けられる状態、すなわち給付が発生する条件を確認します。

給付の条件|要介護・要支援認定

被保険者と同様に、介護保険の給付にも2種類あります。
【介護保険の2種類の給付】
・介護給付:要介護の認定を受け、常に介護を必要とする要介護者に対する給付
・予防給付:要支援状態にある要支援者に対する給付
それぞれに用いられている「要介護」と「要支援」というのが、介護保険を受けられる条件になります。
どういった状態が要介護なのか、どういった状態が要支援なのか、という判断は「市町村」が行います。
判定には2段階あり、申請開始から結果の通知までにかかる期間はおおむね30日間となります。
詳細な流れは厚生労働省のHPからご覧いただけます。
要支援1がどういった状態なのか、要介護5がどういった状態なのかは、こちらのサイトで丁寧に紹介されています。

認定時の違い|第一号と第二号

給付を受けるための条件は、市町村から「要支援」または「要介護」の認定を受けることです。
だだし、この認定にあたって第一号被保険者(65歳以上)の場合と第二号被保険者(40歳以上65歳未満)の場合とで違いがあります。
第二号被保険者(40歳以上65歳未満)の場合、特定疾病によって、要支援・要介護の状態に至った、という条件が付きます。
【第二号被保険者が要支援・要介護認定を受けることのできる特定疾病】
①筋萎縮性側索硬化症
②脳血管疾患
③後縦靭帯骨化症
④進行性核上性麻痺・大脳皮質基底核変性症およびパーキンソン病
⑤骨折を伴う骨粗しょう症
⑥閉塞性動脈硬化症
⑦多系統萎縮症
⑧慢性関節リウマチ
⑨初老期における認知症
⑩慢性閉塞性肺疾患
⑪脊髄小脳変性症
⑫脊柱管狭窄症
⑬糖尿病性神経障害・糖尿病性腎症および糖尿病性網膜症
⑭両側の膝関節または股関節に著しい変形を伴う変形性関節症
⑮早老症
⑯末期がん

保険料の違い|第一号と第二号

第一号被保険者と第二号被保険者とでは、徴収される保険料にも違いがあります。
第一号被保険者(65歳以上)の保険料は、所得状況に応じて段階的に区分された定額の保険料です。
保険料の徴収に当たっては、年額18万円以上の年金を受給している場合、年金から特別徴収(=天引き)されます。
その他の場合には、納付書で納めたり、口座振替で保険料を納めます。
第二号被保険者は「医療保険」に加入している40歳以上65歳未満の方なので、医療保険料と介護保険料を一緒に徴収されます。
このため、40歳になったタイミングで天引きされる金額が増える場合があります。
▼医療保険(健康保険)について詳しくはこちらをご覧ください。
介護保険料も健康保険と同様に、標準報酬月額及び標準賞与額に介護保険料率をかけて算出されます。
また、負担も健康保険と同様に労使折半(会社と本人とで半分ずつ)で負担します。

補足|サポートの財源

最後に介護保険のサポートがどういったお金で賄われているのかを確認します。
実は介護保険のサポートは保険料だけでなく、公費(=国のお金)も組み合わせて賄われています。
保険料:公費=50:50 の割合でサポートのお金は構成されており、公費はさらに国:都道府県:市町村=25:12.5:12.5の割合になっています。
費用の面からみても、加齢によって介護が必要となった人に対して、社会全体で支える仕組みと言えると思います。
【介護保険給付の費用負担】
保険料 :50%
国   :25%
都道府県:12.5%
市町村 :12.5%

最後に|社会保険は個人をサポートしてくれる制度です

介護保険をはじめとする社会保険は、人生における様々な出来事(病気やケガ・障害・出産・老齢・死亡・失業)が発生した際、個人が経済的に困らないようにサポートしてくれる制度です。
ただ一方で、知らないままだとそのサポートを受けられないこともしばしばあります。
少しずつでも社会保険について知り、必要な時に必要なサポートが受けられるよう、情報を発信していこうと思います。
お困りのことがありましたら、お気軽にご相談くださいませm(__)m
HR - human resourceファイナンシャルプランナー
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人事ミサワ

新卒からずっと人事な25歳。人事業の傍ら資格を取ったりバイク整備したりしています。

ブログでは資格取得までの過程と得た知識をご紹介します。Twitterのフォローもお待ちしています(*‘∀‘)ノシ

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